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アフターの王道とは、、、?

1月10日(火)



ずっと以前、最初に勤めた
ハウスメーカーでの物語


何人目かのアフター課長かは覚えていない


ある年の3月


室長(課長のまとめ役、所長の補佐、現在は廃止)に
話があるので、3階の会議室まで来るように言われた


会議室で、室長は
「4月1日付けで、アフター課長が変わる」
続けて「実は、うちの四国工場勤務で現場経験はない」と言った



私は、あっけにとられて
「室長、はっきりと言わせてもらいますが」
「この業務は、現場経験がなければ無理です」ときっぱりと言った



室長は「そんなことは君に言われなくともわかっとる」と不機嫌になり
「とにかく、会社が決めたことなんで」といった




私は「そうですか、、、ハイ分かりました」と答えた


室長は「実は君をよんだのはほかでもない」
「たぶん1年ももたんだろうから、報告してほしい」と言う



「何を報告するんですか?」私は尋ねた


「おそらく、すぐ精神がいかれるだろうから」
「うつになるのは本人の勝手だが、首つりはまずい」と言う



さらに続けて「首つる前に、退職するように誘導してほしい」
そう言うと「じゃ、頼むぞ」と言うと、さっさと会議室を出て行った


「・・・・・・」私はただ、ポカ~んとして室長の後ろ姿を見ていた




新任のアフター課長は、工場勤務が30年以上の
定年前の小柄の方だった



人柄も問題なかったが、問題があったのは
ほとんど喋らないのだ、、、



寡黙と言うより、必要なこと以外まったく喋らない


一日に「おはよう」と「お先に失礼」ぐらいしか喋らない
性格的に、おしゃべりが嫌いな性分だろう



これでは、『この世の地獄』と言われた、アフター業務は務まらない
まったく向いてない性格の人間を会社は送り込んできたのだ


私は『首を吊るのは』時間の問題だと思った



私が思うことは、会社も同じに
赴任して一週間もたたないうちに室長が「どうなっている?」と聞いてくる



様子は、、と聞かれても
まったく喋らないので、いいのか悪いのか判断のしようがない


私は「まったく読めません」と室長に告げた


「・・・・・・・」室長は無言で私の顔を見て
「なんとしてでも、首吊りは阻止しろ」と言う



私は、この会社は狂っていると思った



大方の予想を裏切って、この課長は
実に1年間、アフター課長を務めた



しかし、終わりはあっけないものであった



約1年後の2月28日 (2月の最終日だったので日付を覚えている)
課長は、その人生を終えた


翌日の朝の朝礼で、室長が
「・・・・・・課長は昨夜亡くなった」と告げた



「・・・・・・・・・」沈黙が続き、課の部下たちは誰も驚かなかった

しばらくの沈黙の後

私が「死因は、、やはり、、、」と口を開いた





室長は眼を閉じて頭を少し傾けて
腕を組みながら『ふぅうぅぅ~』と息を吐きだした


しばらくの沈黙の後
「実は、、」と言った




「実は、心筋梗塞で亡くなった」と言った





「えっっ~」 課の全員が声を上げた





室長は腕を組みながら





絞りだすような声で、、





「アフター課長が首吊り以外で死ぬのは珍しい」
と言った
王道の死に方は、、、何や?
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プロフィール

mi

Author:mi
元、大手ハウスメーカーのアフター員
現在、、無職。
空売りの鬼と化して、、、弱った企業を食い散らかしていたら。。。
いつの間にか、アベノミクスでボコボコに踏まれ、ベコベコになりました。
グゥゥゥゥーソー  反撃開始。

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